続き ページ4
患者がいる部屋に向かいある程度の治療を施した。
「はい。これで大丈夫ですよ。毒はそれほどなので一週間毎日欠かさずに薬を飲めば後遺症も残りません」
「ありがとうございます！蟲柱様！」
隊士はしのぶに深々とお礼した。
「感謝するのはいいですけど、今後は毒なんか浴びないように強くならないといけませんよ？」
「うっ、は、はい。以後気を付けたいと思います」
「お大事に〜」
しのぶの辛辣なアドバイスを受けた隊士はしょぼくれていたがしのぶはおかまいなしに部屋を後にした。
廊下を歩くしのぶの顔に夕日がさしこむ。ふと庭の方へ目を向けると朝顔が咲いていた。
(あら、朝顔 珍しいわね)
しのぶは思いにふける。
〜〜〜〜〜〜〜〜
話は4、5年ほど遡る。
まだしのぶの姉が生きていた頃。
廊下を走る音と、何者かが走っているからか息切れをしているおとが聞こえる。
「姉さん、どういうことよ！」
扉を思いっきり開けるしのぶを見ながらもカナエは答えた。
「あら？何が、って。ああ。朝顔のことかしら？」
「そうよ！私が知らぬ間に勝手に埋めちゃって！」
「あら〜、そうだったかしら。ごめんなさいねぇ〜」
「困るのは私なんだからね！」
悪気かない姉を見てしのぶはため息をついた。
「はぁ、で？なんで朝顔なんて埋めたのよ」
「ええ〜、だってほらあそこの位置だと患者さんに見えるでしょ？朝顔の成長を見て、よし！自分も頑張らなくちゃって思ってほしくて〜。だめ、だったかしら？」
しのぶは言葉につまった。姉がやることは大抵患者に関することだった。
実際朝顔を埋めてから心なしか患者が明るい顔をするのが多くなっていた。それに加え姉がうるうるとした目で見てくるものだから彼女の心は折れてしまった。
それ以来毎年夏になると綺麗な朝顔が咲くのだ。
(今もあの朝顔は患者を元気付けてる。あのときの姉さんみたいに)
その時に自分の名前を呼んで笑っている姉の笑顔と、同時に自分の腕の中で抱かれ、泣きながら鬼滅隊をやめてほしいと辛そうな顔で言う姉の姿を思い出した。
しのぶは歯ぎしりをし、姉の形見でる羽織を力強くにぎんだ。
(私は、姉さんを殺したあいつを絶対に許さない)
しのぶははや歩きをし毒を作るため部屋へと籠った。
朝顔 花言葉
私 は 貴 方 に 絡 み 付 く
個人的解釈
私(藤の毒であるしのぶ)は貴方に(童磨)絡み付く(毒として体の内側から蝕んでいく)
作者の推しはしのぶちゃんです。
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レイン - 瓏月さん» わかりみが深い。← 千寿郎くんは兄想いのいい子だからねっ！(TーT) (2020年2月10日 17時) (
レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
瓏月(プロフ) - 兄上っ！！(´；ω；`) (2020年2月10日 1時) (レス) id: 5cd948ec8f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 日向さん» ひなちゃん！？！？うわぁ！！嬉しい！！！おおきに！！いやいや！捏造だしこうだったら泣けるなぁって思って書いただけの小説だけどね。涙が溢れてきたの？おお！感動させれた！ 応援お願いします！ (2020年2月9日 11時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 来たよ！作品を見てたら涙が溢れてきた笑やっぱりレーちゃんの小説は凄い！！これからも応援してます(>∀<) (2020年2月8日 23時) (レス) id: 8e0303bcc1 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 瓏月さん» 瓏ちゃああああああああああああああああああんっ！(TーT)初めて評価&コメしてくれたの瓏ちゃんたんだよぉ！ うわぁ！！嬉しい！！おおきに！ 捏造なんだけどもね、こういう風に思ってそうっておもってかいたの！ 更新頑張るね！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイン | 作者ホームページ：http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時：2020年2月8日 19時
