勘違い……？ ページ12
私が口を開くと、茶髪の女の子の目が見開かれた。
小刻みに瞳を揺らし、ぶつぶつと何かを呟いた彼女は私に向き直る。
「あの……！」
首をかしげる私に、彼女は決心したように口を開いた。
「勘違いかもしれないですけど……
『漆黒の表現者』、カロスクイーンのオルガさんですか？！」
……ん？
今なんて！？
「この人が？！」
「凄い偶然ですね！」
「わー！ユリーカ嬉しいッ！」
言い当てられて思考回路が停止しかけた私とは別に、大盛り上がりを見せる彼ら。
まだこの名前が生きていたとは……
「漆黒の表現者……そう呼ばれるのは久しぶりね。
正解！私は【二人目の】カロスクイーン……ま、今は中断してるけどね」
冗談めかして言ってみれば、皆の目が更に輝いた気がした。
「お会いできて光栄です！申し遅れました。シトロンといいます。こっちは妹の……」
「ユリーカだよ！オルガさんキープ！お兄ちゃんをシルププレ！」
ユリーカちゃんが駆け寄り、私に手を差し出してきた。
シルププレ……？
何そのお菓子みたいな名前……
この年になっての知らない言葉に、再び思考回路は停止。
そんな私の目の前で「わああぁッ！？」と声をあげたのは真っ赤な顔を隠そうともしないシトロン君。
「ユリーカッ！小さな親切大きなお世話です！！」
そう叫んだ声が洞窟へ響き渡り、彼のリュックについてるアームがユリーカちゃんを摘まみ上げた。
「考えといてね〜！」
それでも尚、満面の笑みのユリーカちゃん。
結構凄い光景なんだけど……
これが普通なのかな？
もう一人の男の子と、茶髪の女の子は心なしか苦笑してるし……
何だか面白いな！
「俺はサトシです！こっちは相棒のピカチュウ！」
「ピカピッカ！」
「私はセレナです！この子はパートナーのテールナーです」
「テナ！」
思わずにやけそうになっていた私は、サトシ君達の声で我に返った。
「サトシ君とピカチュウ、セレナちゃんとテールナー、シトロン君にユリーカちゃん！皆よろしくね！」
名前覚えるの苦手だったのに……！
覚えられてるよ私！？
「あ！この子は私がお世話してるプニちゃんとデデンネ！」
内心感動する私を、ユリーカちゃんのポシェットから顔を出したデデンネと【プニちゃん】と呼ばれた緑色のポケモンが見つめてくる。
……可愛い！
「私はオルガ、よろしくね！」
2匹にも名を名乗ると、頭を撫でさせてもらえた。
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CrazyBook - ニカ姫さん» コメントありがとうございます！私もポケモンはゲームとアニメの両刀ですっ！ (2017年8月10日 22時) (
レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ニカ姫 - ポケモン大好きポケモンのゲームで遊ぶぐらいポケモン大好きです (2017年7月23日 14時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - コメント、ありがとうございます！毎日一話ずつは必ず更新できるように努力します！私の駄作で良ければこれからもよろしくお願いします！ (2016年11月12日 21時) (レス) id: 16e5847a92 (このIDを非表示/違反報告)
色欲の罪ムギ(プロフ) - とても面白いです!!アランかっこ良すぎですね…!!更新楽しみにしています!! (2016年11月3日 18時) (レス) id: 767de012cb (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - なっくすけさん» コメントありがとうございます！なっくすけさんの言うことで気付いたので紹介文を少し変更しました。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2016年6月22日 15時) (レス) id: ee8b57e320 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2016年6月15日 22時
