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むしろ、この人が考えていることが知りたい。
根が真面目で仕事が趣味のようになる性格は知っているけど、学生の頃はそれなりに彼女がいたりとか、所謂女の子大好きな部分があったりとかも知っている。
最近はより気にかけているのか、私よりも高そうな美意識をいつの間にか持っていて見た目も年相応に老けていくどころか、若返っている気もする。
彼なら、いくらでも女の子をつかまえることができるだろうに、彼女を作ったり女の子を呼ばずになぜ私を呼び出すのか。
活動とやらにでも関係しているのか、とふと考えてみたりする。


センラ「なぁ、聞いとる?」

A「あ、うん、聞いてる聞いてる」


私の右肩にもたれかかっていた頭はいつの間にか顔を覗き込むようにより近づいていた。
…その蕩けたようで真っ直ぐと見てくる目にドキッとしたのはここだけの話。


センラ「すっぴんやとほんまなんも変わらん」

A「っ、」

センラ「今回のネイルも、よう似合っとる」


柔らかな声で呟かれて、あっけにとられていると次に目が向けられたのは繋がれた手元。
普通の人では気づきづらい変化にすら気づいてくれるところは昔から変わっていない。


センラ「けど、俺に従順なとこも変わらん」


お酒が入ると普段よりも饒舌になるというか、甘みを増すその言葉達にはあまり逆らえない。
…否、言っていることも大して間違っていないのが事実だ。
行ったり来たりするような言葉たちは彼の頭の中では何かしらの意で繋がっているのだろう。


A「まぁ、俺様気質な誰かの近くにいたせいだけど」

センラ「ふっ、」


満足げに口元を緩めた彼は、再び私の右肩へともたれかかってくる。
この時間が嫌いかと聞かれれば、、嫌いじゃない。
もう大人になってからなのかその前からなのかも覚えてないけれど、感じ慣れた体温。
元々代謝のいい彼だけれど、お酒を飲んでいるとその熱は少し増す気がする。


センラ「A、」

A「なーに?」

センラ「Aはいつまで俺のもんなん?」

A「え、センラくんの物になった覚えはないけど、」

センラ「はあ?」


ふと名前を呼ばれて意識を隣に戻すと、よくわからないことを言ってくる。
たしかに気づけば近くにいたけれど、後ろにくっついて頼りにしていた子ども時代もあるけれど、あなたのものになった覚えはないというか、なんというか。。。
正直な返しにはさっきと打って変わって不満げな表情を浮かべている。

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設定タグ:歌い手 , USSS , 幼なじみ   
作品ジャンル:恋愛
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飴玉(プロフ) - 続き気になります!応援してます! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 8c5a0e2b14 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 、さん» 設定を誤っておりました。申し訳ございません。修正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 4b7f932ad4 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月30日 21時) (レス) id: da04285dd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のの | 作成日時:2019年11月30日 20時

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