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自己中心な愛を語る * snr ページ37

A「ところで、なんでまた呼び出されたわけ?」


上京してきて6年。

ソファーで隣に座るこの男が上京してきて約4年。

彼が社会人になって地元を出るまでは近くに住んでいて、所謂幼馴染というやつ。
私は社会人になると同時に上京して、少し年上の彼は一歩先に社会人になったと同時に愛知に行ってしまいしばらくの間離れていたけれど、いつの間にか彼も関東に住み、再度近くに住むようになった。
詳しくは知らないけれど、元々やっていた仕事とは別の活動とやらが大きくなって、この先を考えて関東に住むことにしたらしい。
気付けばそばにいた幼馴染は、いつしか離れていることが当たり前になっていたのに、また気づけばそばにいる。

それはこの酔っ払いが上京する前に来た
『A、どこに住んでるんやっけ』
という連絡からだった。


センラ「あんなぁ、俺は別にええねんで?ただそろそろAが寂しいんちゃうかなぁおもて、」

A「いやいや、一昨日も呼び出されたし」

センラ「一昨日やろ?昨日は会うてへん」

A「うん、別に一日で寂しいとかないから」

センラ「嘘。昔言うてたやん、毎日会いたい〜って」

A「…はぁ、それ私が小学生とかの時ね」

センラ「Aは昔も今も変わらんよ、」


引っ越してきた彼と久々に再会して聞かされたのは、私の近所に引っ越したという事実。
知り合いがいる街がなにかしら便利と思ったのか、他に調べるのもめんどくさかったのか、理由は詳しくは知らない。
やけに近所での待ち合わせになったと思ったのを覚えている。

どうせこの人のことだ。
「Aは俺が近くにおらんとあかんやろ?」
とかいう冗談しか返ってこないことが想像に容易い。
昔からやけにナルシストな部分を出してくるのでもう慣れたものだけれど、この男に惚れた女の子は大変だろうな、といつの間にか繋がれた右手を見ながら思う。

もう恒例となってしまったこの“お呼び出し”は、彼が宅飲みだったり飲み会だったりお酒が入ると決まって起きるイベントである。
夜も更けた頃に彼からかかってくる電話に出るときには毎回すでに覚悟ができている。
電話に出なかったり、お呼び出しに応えなければうちに来ることも経験上分かりきっているし、次の日まで帰ってくれないのもわかっているから結局私は応えてしまうのだ。

だとしても、最近頻度が増えているのは確実である。


センラ「なぁに考えとんの?せっかく俺とおんのに」

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設定タグ:歌い手 , USSS , 幼なじみ   
作品ジャンル:恋愛
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飴玉(プロフ) - 続き気になります!応援してます! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 8c5a0e2b14 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 、さん» 設定を誤っておりました。申し訳ございません。修正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 4b7f932ad4 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月30日 21時) (レス) id: da04285dd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のの | 作成日時:2019年11月30日 20時

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