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志麻「Aにとって、一番は誰?」


きっと分かってる。
志麻くんはもう全部気づいているだろうけど、きっと私が言うことに意味があるんだと思う。
だって、笑ってる志麻くんの顔がどことなく不安げで。
つまり、そういうこと。


A「志麻くん、私の一番はずっとずっと志麻くんだよ。」


嘘偽りない、恋だと気づいたあの日から、いやむしろもっと前から、変わらない一番。
それは特別で、他では代用もできない。


A「女の子の話を聞く度にしんどくて、どうしようもなくて、他の人を好きになることも出来なくて、」


それくらい、志麻くんがだいすき。


志麻「っ、ほんまに、」


ごめんな、なんて謝りながら撫でてくれる手は暖かくて。
私は志麻くんが好きで、志麻くんも私が好きで。
そんなこと、一生ないんだと思ってた。


志麻「俺やって、Aに彼氏出来るたびめちゃくちゃ恨んでた、」


ああきっと、志麻くんも私も、同じだったんだ。
考えてることも、思ってることも。
いい意味でも、悪い意味でも、似たもの同士。


A「あ、そういえばこの間のナース、」

志麻「え?ああ、別れてるから!てか、Aと飲んだ次の日とかやった気がする、」


ジト目で彼を見ると、焦ったように弁解。
いやまあ、うん。
仕方ないんだけど、私も同じようなことをしていたし。
でも、なんというか、少しだけ、やっぱり嫌だなあ、と。


志麻「今すぐ信用してって言うんも無理やろうけど、ちゃんと態度で示すわ。」


Aのペースでええよ。


優しくて暖かい声のトーンに、胸が高鳴る。
まだまだ始まったばかりで、きっとこれからもたくさん悩むんだろう。

だけどそれも仕方ないよね。
これがずっとずっと暖めた、私の初恋なんだから。





似たもの同士の不器用な恋は、遠回りしながら
今日、やっと新たな一歩を踏み出しました。


拗らせ片想いは、実は拗らせ両想いで。






年の差幼なじみは、拗らせ愛で通じ合う。
end.

冷たい理由があるらしい * skt→←前ページ



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設定タグ:歌い手 , USSS , 幼なじみ   
作品ジャンル:恋愛
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飴玉(プロフ) - 続き気になります!応援してます! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 8c5a0e2b14 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 、さん» 設定を誤っておりました。申し訳ございません。修正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 4b7f932ad4 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月30日 21時) (レス) id: da04285dd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のの | 作成日時:2019年11月30日 20時

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