検索窓
今日:18 hit、昨日:7 hit、合計:121,072 hit

ページ ページ3

案内された席に机を挟んで座る。
私はアイスカフェオレ、渉くんはカフェラテとクリームがたくさん乗ったパンケーキを頼んだ。
食べれるの?って聞いたら、Aと一緒に食べるから大丈夫って、何勝手に決めちゃってるのって思いながら、私には少し横暴なところは相変わらずだなあと微笑ましく思った。


うらた「もう仕事してんだっけ、」

A「うん、あと少しで3年経つよ。」

うらた「早えな。」


そう言って運ばれてきたカフェラテを飲む彼。
彼からしてみれば、小学生だった私が急に社会人になったようなものなのかもしれない。
いつも前を歩く渉くんは、私を置いていってしまって、追いつきたくても追いつけない場所にいた。
その距離感は今でもきっと変わらない。
いや、むしろ広がったかもしれないけれど。


うらた「彼氏とか、いんの?」


今の今まで昔はあんなことがあったとか、思い出話をしていたはずなのに、少し黙ったかと思えば突然の問い。
うん、まあ、別に困ることはないんだけど。


A「今はいないよ。」

うらた「え、今回は結構長かったよな、、」


私だって高校生くらいの頃からそれなりに彼氏もできて、お付き合いしてきた。
でもなんか、好きって感覚がわからなくて。
仲良くなった男の子から告白されて、それで私も好きかもーなんて思って付き合って、でも数ヶ月するとなんか違うなって思うの。
それが何度もあって、2週間前に別れた彼氏もそんな感じ。
でもたしかに一年近く付き合ったから長かった方だと思う。

え、ていうか、、、


A「…なんで知ってるの?」

うらた「…あ、」


無意識だったのか、気まずそうな表情をする彼。
別に知られてても何かまずいってわけでもないけどさ。
なんか不思議じゃん。


A「…ストーカー?」

うらた「ちげぇよ。たまに一緒に歩いてんの見かけてただけ。前は見かけるたびに違う男の子だったのに最近変わってなかったから覚えてただけ。」

A「あー、そうゆうこと。」

うらた「そ。」


相変わらず気まずそうな彼はスマホをいじり始めた。
まあよく、家に送ってもらってたしなあ、なんて少しだけ思い出に耽ってみる。
でも未練なんて微塵もなくて私にとってはただただ楽しかった思い出って感じだ。

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
553人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , USSS , 幼なじみ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飴玉(プロフ) - 続き気になります!応援してます! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 8c5a0e2b14 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 、さん» 設定を誤っておりました。申し訳ございません。修正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 4b7f932ad4 (このIDを非表示/違反報告)
- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月30日 21時) (レス) id: da04285dd4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のの | 作成日時:2019年11月30日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。