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志麻「ほんまのことやねんけどなあ、、」
私の反応に不服そうな彼は無視して、手元のお酒を呷る。
本当に、悲しい。
慣れてしまったとは言えど、ずっとずっと好きな人が別の女の子と付き合ったという話を聞いて、落ち込まないほど強くはない。
ひとつ前の彼女と別れたとき、もうしばらくいいやって言ってたのに。
まだ一か月とかそこらじゃない？
A「ハイボール！注文して！」
志麻「なんや、めっちゃ飲むやん。」
A「いいでしょ！」
頭をぐるぐると回る思いが口から出そうになるのを抑えて、お酒を口にする。
少なからず、このポジションは私だけのものだから。
余計なことを言って、この関係を崩すのは問題外だ。
A「志麻くんはもっと、彼女大事にしなきゃだめだよ？」
志麻「してるつもりやねんけどなあ、」
A「絶対いつか痛い目見る！」
志麻「ハハっ、それは嫌やな。」
どうせ付き合うんなら、早く結婚してしまえばいいのに。
そうすれば私だって、諦めがつく。
それなのにどうしても、また別れて
「やっぱAと飲むんが一番やな〜！」
なんて笑う志麻くんを見たいと思ってしまうのが本心。
志麻「そういやAはどうなん？」
A「どうなんって？」
志麻「前言っとった彼氏。」
A「あー、二週間くらい前に別れたけど。」
志麻「あ、そうなんや。結構続いてたよな、」
たしかに、その彼氏とは一年近く続いたし、私の中では結構長い方かもしれない。
優しくて、面白くて大手の社員。
恋人にするには申し分なくて、私の方が申し訳ないほどだった。
そんな彼から二週間前言われた、
「Aはたぶん俺のこと好きじゃないよね。」
図星をつかれた私は何も言えなくなってしまって、ああやっぱりわかってしまうんだ、なんてバカなことを考えた。
「もっと好きな人がいるでしょ？その人と幸せになって。」
最後まで優しいそんな言葉に否定もできなくて、ただ「ごめんね」と返した。
憎まれても仕方ないと思う。
あんなに素敵な人の人生の一部を無駄にしてしまったんだから。
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飴玉(プロフ) - 続き気になります！応援してます！ (2019年12月7日 0時) (
レス) id: 8c5a0e2b14 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 、さん» 設定を誤っておりました。申し訳ございません。修正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月30日 21時) (レス) id: 4b7f932ad4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月30日 21時) (レス) id: da04285dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2019年11月30日 20時
