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〜 あらき side 〜
これはしてやられたなと。
2人が帰ってきて、めいちゃんは躊躇いもなくすぐにAを連れ出した。
どう声をかけてあげればいいのか分かっていなかった俺には無理だった。
俺だけがまだ、あの日Aに初めて会った日から進めていない。
あ「コーヒーでも飲む?」
な「飲む」
少し食い気味に言ったnqrseの声は震えていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あ「はい、どうぞ」
コトッとnqrseの手前に置いた。
な「ありがと。」
あ「何があったのか聞いてもいい?」
な「ちゃんと話すよ。」
nqrseから聞いた感想は、正直言ってすごくどうでもいい話だなとは思った。だってそれ言ったら俺にも敬語だし。かと言って嫌?と聞かれても嫌ではない。
な「俺さ、お手伝いなんかいらないって言ったけど、Aはいて欲しいと思ってる。」
そんなことを急に言い出すなるせの言葉にびっくりした、よりも少し焦ったような気がした。
あ「そっか。なら良かった。受け止めてくれたみたいで。」
な「でもまた関係性悪くして...人と向き合うの向いてない、俺。」
あ「そんなことないんじゃない?」
な「え?」
と驚いた顔で言うnqrseに
あ「まぁ、だって俺ら2人がいるからね〜」
と俺はへらへらと答えた。
nqrseとうまく付き合える人は多いか少ないかの2択で聞かれたら100%少ないと答える。でもそれはnqrseだけではなく、恐らく俺やめいちゃん、Aも...誰だってそうだろう。
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月25日 20時