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〜 めいちゃん side 〜
あ「少し、話付き合って貰ってもいいですか?」
め「もちろんいいですけど」
心の中ではどうせあの2人ことだろうと考えていた。
あ「俺、Aのことずっと妹みたいなもんだと思ってたんです。最初は本当にそうだったと思います。」
そんなことを言い出すあらきさんを見て、これは本気だと思った。その後のあらきさんの言うこともなんとなく察せた。
あ「でも最近気づいて...だんだん女性だと思い始めてることに。でもずっとそう思わないように避けてきたつもりだったんです。だけど...さっきなるせがAとデートするって聞いた時、ずるいって思ってしまって。」
それを聞いて、胸の奥がギュッと誰かに握られるように痛んだ。もうこれ以上あらきさんの言葉を聴いても、上手く言葉をかけてあげられないだろう。もう...聞きたくない。
そっか...俺好きだったのか、Aのこと。
め「正直な事言ってもいいですか?」
あ「どうぞ。」
め「ごめんなさい...俺...、、」
情けなく震える俺の声が部屋に響く。
そんか俺の背中をあらきさんがさすってくれる。
め「こんなタイミングで言うのほんとに...ほんとに酷いやつだと思うんですけど.....俺も...好きみたいで.....」
うん、うんと言いながら話を聞いてくれるあらきさん。
俺が相談乗るはずだったのに...、
め「ごめんっ...なさい.....、、」
お互いに謝り続ける中でガチャッと、ドアの開く音がした。
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月25日 20時