片思いのふたり〜ネット界のスーパースターとFANTASTICSのパフォーマーは幼なじみだった件〜【澤本夏輝】

35 ページ37

大｢その子に彼氏がいるかどうか、それとなくわかる方法！？｣
『声が大きいです…』

ひとりで悩んでいても埒が明かないので
大樹くんに聞いてみた。
なんか、一番そういうの知ってそうだし

(あ、今はとある雑誌の撮影中です。)

大｢ごめん笑…まぁ…うーん…そうだな…彼氏いるのって聞いちゃえばいいとは思うけどな…。聞けそうにない雰囲気なの？｣

『まぁ…はい。』
大｢…そっか…。たしかに…｢彼氏いるの？｣だとフランクすぎるのか…。 うーん…でもさ…澤からの誘いに乗るってことはさ…いないってことなんじゃないのかな…？いるのに、いいよだなんて…普通は言わないと思うけどなぁ…。｣

『やっぱりそうですよね！』
大｢わぁ…急に元気になった笑｣

…そうじゃなきゃ僕が誘った時に断ってるはずだよね？

大｢まぁ…大丈夫でしょ。え、その子のこと…好きなの？笑｣
『…好き…ですけど。大樹くんが思っているような好き…ではないと…思います。多分…』
大｢多分なんかーい笑｣

そういう訳じゃ…ないと思う…
僕も正直この気持ちがなんなのかよくわかっていない。

Aのことは好きだけど

それが、幼なじみとしてなのか…一人の女性として好きなのか…

こんなにAに対する気持ちが強いのも
今まで会えなかった分の反動でなのかもしれないし…

でも、もしAに彼氏がいたとしたらと考えた時

胸が痛むのは何故だろう。

黎｢何の話してんすか？｣
大｢澤と恋バナしてた｣

うわ…黎弥が来た…なんか嫌な予感…笑


黎｢…え？澤夏くんと…恋バナ…え？え？澤夏くんに好きな人…こ、これはニュースだ！｣

みんな〜！と走り去っていく黎弥

大樹くん余計なこと言ってくれたな。

大｢ご、ごめん…笑｣
『まぁ…いいっす…』
大｢怒らないで！嫌いにならないでッ！｣
『怒ってないですし、嫌いにもなりませんよ笑』
大｢あぁ…もう、ほんとに好き！｣

あぁ…この後メンバーにいじられるんだろうな…

と悟った僕であった。

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す