片思いのふたり〜ネット界のスーパースターとFANTASTICSのパフォーマーは幼なじみだった件〜【澤本夏輝】

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〜さわなつside〜

『ん…』

薄く目を開くと、もう朝になっていた…

僕、あのまま寝ちゃったのか…

携帯を開くと
着信履歴に【AA】の文字

Aの声が蘇ってきて
胸が高鳴る…

Aとの電話
最初は久しぶりで何を話せばいいか分からなくなっちゃったりしたけど

段々と、昔のように話せるようになってきていた。

Aにダンスを｢カッコイイ｣と言って貰えてすごく嬉しかった

半ば強制的に言わせてしまったような気もしたけど…笑

でも、ここまで頑張ってきてよかったと思えた…

Aは｢私なんかが｣と言っていたけど

そんなことは無い。

僕はAにはカッコイイって思って欲しかったのは
もちろんだけど…

1番は…僕のダンスで笑顔になってくれたらいいなってずっとそう思っていたから…

心の中ではずっと君を想っていたからこそ…

こうして夢を叶えることが出来たんだよ…
Aには感謝してもしきれないんだ…。

そのお礼と言ってはなんだけど
なにか力になれないかと思って…

引越し祝いを買うと提案した僕だけど…
誘うのは少し緊張した…

引越し祝いを買うという口実で会う約束をしてるから

嫌がられたらどうしようとか…
(僕のお古あげようとしたらさすがに嫌がられたけど…泣)

悟られないように平静を装った
かなり緊張した…。

でも、またAと会えることになって
凄く嬉しい…。

今からでも頬が緩んでしまう…


あ、でも…
普通に誘ってしまったけど…

Aって…彼氏いたりするのかな…？

だとしたらマズいことしちゃってるのかな…。

Aに彼氏いるのかなんて聞くのもなんか失礼だし…。

うーん…
嫌じゃないって言ったのは…つまりは大丈夫ってこと…だよね？

やべー。なんか一気に不安になってきた笑

A綺麗になってたしな…

見ない間にすっごく綺麗になってて驚いた…

…彼氏いないわけ…ないよな…

うわ…なんかめっちゃネガティブなってる…笑

僕らしくないな…笑


とりあえず…
散歩行って、リフレッシュしよ…。

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