片思いのふたり〜ネット界のスーパースターとFANTASTICSのパフォーマーは幼なじみだった件〜【澤本夏輝】

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｢それじゃあ…13時に中目黒駅ってとこ集合でいい？｣
『うん。大丈夫。なんか全部決めてもらってる…笑』
｢いいよ、任せて〜。笑 逆に集合場所とか僕都合になってるし…遠くなかった？｣
『ううん！…むしろかなり近い。』
｢え？Aそこら辺住んでんの？｣
『うーん…多分…笑 中目黒駅まで徒歩5分圏内って…書いてたような…』
｢めっちゃ近いじゃん笑 そっか、ならよかったよ笑｣

私の希望条件を全て満たす物件にしたらたまたまその駅が近くてって感じで

リナちゃんに会うまでは
駅チカだし便利〜くらいにしか思ってなかったし…

まさかそこが聖地だなんて思ってなかったんだよね…

もしかしたら…今日の事がなくても
なつくんとも遅かれ早かれ巡り会えていたかもしれないってことだよね…

なんて考えていたら

｢ふぁぁぁ…｣

あくびをするなつくん。

『…あ…眠いよね！？ごめんね！？』
｢いやいや…ごめん笑 全然大丈夫なはずなんだけど…ふぁぁ…｣


そりゃ眠くもなるよね。
だってこの電話、ライブ終わりだよ？
普通の人なら、電話なんてする気力起きない。

あんな激しいパフォーマンスした後なのに
電話に付き合ってくれるなんて…ほんとにありがとうだよね。

それにしてもあくびが可愛いな…

『ありがとう…お電話してくれて。』
｢こちらこそ…。…Aの声聞いてたら眠くなってきちゃった笑｣

と少し眠たげな声になってきたなつくん
またもやキュンとしてしまう…

いちいちキュンとしちゃうよ…
そんな気持ちを抑えながら

『…忙しいのに…本当にありがとう。』
｢全然…大丈夫だよ。僕が話したかったんだし…。…また連絡するよ。｣

『うん…わかった。…じゃあ…おやすみなさい…。』
｢…ん…おやすみ…。｣

このボタンを押せば通話が切れる
切らなきゃなんだけど

この時間が終わってしまうのが、寂しい

中々押せないでいると。

スーと彼の寝息が聞こえてきた…。

寝てるし切らないと…

『ゆっくり休んでね…』

そう言って、通話を切る。


『はぁぁぁあ…』

なんか一気に疲れが押し寄せてきた…

色んなことありすぎて…

…なつくんと会う約束までしちゃったし…


わぁぁぁぁぁんどうしよう泣
服とか新しいの買った方がいいかな？

次の土曜日まで…何とかしなきゃ…


と思いながら

急にスイッチが切れて、眠りについた私であった。

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