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しばらくの間、お互いに黙りこんでしまう。
およそ十数年ぶりの会話なのだ
ぎこちなくなるのも無理は無い。
「…なんか…何話せばいいかわかんなくなるね笑」
『そ、そうだよね笑』
「ほんとに久しぶりだもんね…高校卒業以来?…ってことは10年以上前なんだね。」
『もう…そんなになるんだよ…ね…』
この十数年間…ずっと彼を避けてきた
罪悪感が再び湧き上がる
「元気だった?」
『うん…な、なつくんは?』
「元気だよ笑 …なんか、中身ない会話になってるね笑」
そう言って、笑うなつくん。
この笑い声も、やっぱり変わってない…
いちいちキュンとしてしまう。
「あ…。改めて…今日は来てくれてありがとう…。めちゃくちゃ嬉しかった…」
『え?あ、いや…うん…』
「どう?カッコよかった?笑」
んー…カッコよかった?は聞き方おかしいかな?
なんて笑いながらそう言う彼
そんなの…
『…それは…もちろんカッコよかったよ!…やっぱり踊っているときのなつくん…とってもかっこよくて…ドキドキしっぱなしで…』
「…え…?」
あれ、今…私…変なこと言った?
『あ、ああ!!…えっと…その曲の世界観に入り込んでしまうくらい、引き込まれたというかなんというか…感情移入しちゃうくらいのめり込んじゃうって言うか…とにかく…すっごくカッコよかった…。』
そう言ったあと、なつくんは黙り込んでしまった
あ、あれ?
やっぱり…
『ご、ごめん…素人が何言ってんだかって感じだよね…「違う…」』
『え?』
「…めちゃくちゃ…嬉しいんだって…」
そういった後、はぁとため息をついて
「…僕さ、ずっとAに見ていて欲しくて、頑張ってこれたみたいなとこあったからさ…Aにようやくそう言って貰えて、凄く嬉しい…。」
そんな…
『私なんかがそんな…』
「私なんかって…言わないでよ。…僕にとってAは今も昔も変わらず大切な存在なんだから。ね?笑」
『う…ん…』
あぁ…そうやって君はまた…
なんで私をこうも狂わせるの?
そんなこと言われたら
期待したくないのに期待してしまう自分がいて
嫌になる。
大切な存在っていうのは
昔からの幼なじみだから…なわけであって
そこに特別な意味なんてないのはわかっている…。
分かっているけど…
…なんだよね…。
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ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさーん!いつもいつもありがとうございます!作者はまだライブに行けてないので羨ましいです!IDなどは載せられないっぽいので、検索で『ただの猫好き』『FANTASTICS』と打っていただくと出てくると思います!フォローしていただけたらお迎えに行きます! (4月21日 7時) (レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新ありがとうございます! さわなつ屋は行ってないですがLiveに行って既にロスがやばいめるです! X是非繋がりたいです! (4月21日 7時) (レス) @page43 id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさーん!いつもありがとうございます!迷惑だなんて、とんでもないです!コメントいただく度にモチベーションが上がりますし、もっと頑張ろうと思えます。これからも楽しみにしていてくれると嬉しいです! (3月11日 17時) (レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新ありがとうございます! いいねが一票が10までしか入れられなくてもどかしくなりました... あっいつも更新後コメントしてしまいご迷惑ではなかったでしょうか? (3月11日 16時) (レス) @page32 id: 0abd9b4149 (このIDを非表示/違反報告)
ただの猫好き(プロフ) - めるさん» めるさん!読み返して頂くほどとは…とても嬉しく思います。更新頻度上げられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (3月5日 8時) (レス) id: 837043ac84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2023年7月1日 6時