片思いのふたり〜ネット界のスーパースターとFANTASTICSのパフォーマーは幼なじみだった件〜【澤本夏輝】

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ここここここ、こんなに近くて…
バ、バレないかなぁ？

いや、バレるとか心配する必要ある？
あっちはもう私の事なんか覚えてないだろうから
焦る必要は無いさ…うん…

それに、なつくんに気づかれるかもなんて
自意識過剰すぎる！

正々堂々といこう…

でも…さぁ…覚えてないかもしれないけどさぁ…
なんか私の気持ち的にはヒヤヒヤしてしまうの

分かるかなぁ…この感じ…

でも、バレたところでなんとも思わないだろうし…

でも…でも…でも！

…なんて気持ちがぐるぐると巡って埒が明かない。

ど、どうすれば…！

リ｢お姉ちゃん大丈夫ですか？さっきから顔が真っ青ですけど…体調でも悪いです？｣
『や、そ、そういう訳では無いよ！心配しないで！笑』
リ｢無理しないでくださいね！｣
『ありがとう泣』

優しいのぉ…。


大丈夫、きっと大丈夫だよ。
何も気にせずに楽しまなきゃ…。

リナちゃんも楽しめないからね！


バッ！

急に当たりが暗くなる…。

｢｢｢きゃぁぁぁぁぁぁ！！｣｣｣

共に黄色い歓声があがり、始まるのだと分かる。


リ｢いよいよですね！…わぁ…緊張する〜。楽しみましょう！｣
『うん。』

しばらく映像が流れた後

ついに…

バッ！と照明ががステージにあたり
そこにはメンバーが立っていた。

｢｢｢きゃぁぁぁぁぁぁ！｣｣｣

勇｢FANTASTICSのライブへようこそ！｣

｢｢｢きゃぁぁぁぁぁぁぁあ！！｣｣

さらに沸く客席

颯｢今日は皆さん一緒に盛りあがっていきましょう！最初はこの曲…Drive Me Crazy｣

｢｢｢きゃぁぁぁぁぁぁぁ！｣｣｣

曲が始まりステージ上から、階段を降りて
どんどんこっち側に来る

な、なつくんは…

反対側だ…

ホッ…

…ホッてなんだよ…。

私たちの目の前には

リ｢きゃぁぁぁぁぁぁぁあ！颯太ぁあぁぁぁ！｣

リナちゃんの推し中島さんが来ていた。

うわぁぁぁ…顔立ち整いすぎだろ…
王子様かよ…。

こりゃ…リナちゃんも堪らんね。

すると…私たちの方に近づいて
リナちゃんに向かってウィンクする中島さん

リ｢い、いま…わたしに…ウインクした？｣
『うん、確実に。』

リ｢え、え、え、やばい！どうしよう！もう○んでもいい泣｣
『だめだよ！笑』
リ｢もう無理、大好きぃいぃ泣｣
『良かったね〜笑』
リ｢うん！｣

でもあれはめちゃくちゃ嬉しいだろうなぁ。


ってか泣き崩れてメイク落ちてるのに、可愛いってどうゆうこと？


しかし、中島颯太
恐るべしですな…。

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