片思いのふたり〜ネット界のスーパースターとFANTASTICSのパフォーマーは幼なじみだった件〜【澤本夏輝】

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『ふぅ…疲れたぁ…』

お風呂に入りながら一日を振り返る。

初日ってやっぱり疲れるよなぁ…

でも、初日から仲良くさせてもらえる人ができてよかった〜。

長野にいる時は、親世代のおばちゃんおじちゃんばかりで
私は1番下だったから、後輩みたいな存在がいなくて可愛がられる側だったからなんか新鮮だった。

お姉ちゃんって呼ばせてくださいは流石に可愛すぎる。

部長さんもイケメンさんで
やっぱ東京は違うな〜としみじみ思った

…さて、お風呂から上がったら…

配信でもするか〜

今日は飲んで語りたい気分…雑談枠にしようっと…
曲もできたので…告知的なのも踏まえてね…。

準備をしていると

トゥルルル♪

電話が鳴った。

『あ、リナちゃんからだ。』

どうしたんだろう？

『はい…もしも…｢お姉ちゃん！大変なことになりましたぁ！｣』

え？え？何事？
もしもしと言い終える前に、早口でリナちゃんが話し始めた。
何やらただならぬ雰囲気…なにか…あったんだろうか？

『お、落ち着いて…何があったの？』

仕事でなにか…あったとか…？なんて嫌な予想をする私。

しかし答えは

リ｢ファンタのライブ、行けることになったんですよ〜！うわぁぁぁい！やったぁぁぁ！ふぅぅぅぅ！｣

テンションが上がっているのか
最高にハイってヤツなリナちゃん。

『…………。』

……なんだよ！そんなことかいっ！！
なにか仕事でトラブルあったんかと思ったよ…。

……まぁでも違うなら良かったし…

リナちゃんが嬉しいなら…ね…？

『ライブ行けるようになって、よかったね。』

リ｢はい！泣 もうマジで今回行けないと思ってて諦めてたんで…マジで女神現れました…。｣

譲ってくれる人がいたんだね

『あはは。それは良かったね！この間も行けないって泣いてたから、ほんとに良かったよ…。ところで私に連絡したのは…』

と聞くと

リ｢あ！そうそう！ここからが肝心でした！このチケット譲ってくれた子の同行者も行けないみたいで…もし良かったら…っ…お姉ちゃんと行きたいと思っててっ！｣

…え？

えええええええええ！？

わ、私が…！？

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