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好きなのは君だよ ページ16

❤️

「……、すきだよ」

彼女には届かない告白は虚しく春風と共に消えていく。貸してと受け取ったスマホに『元気でね』と打って渡す。最後にズルいキスをして、彼女のそばを離れた。

忘れられなくなって欲しい。
忘れないで欲しい。

「っ、……なんでさ、」


なんで彼女だったんだ。
君は俺に消えない呪縛をかけた。





🩷

「これ。渡したかったやつ」

元カレからのプレゼントなんてきっとゴミになるだけ。知ってて、分かってて贈った。嫌われても良かった。もう、彼女の中でとっくに過去の男なのだから。

好きだったよ。
好きだよ、今も。

「……あっちに行っても頑張ってね。Aなら大丈夫だよ」


春風を身にまとって彼女から離れてく。





🩵

「……ばいばい、」

春風と共に歩いていく彼女の後ろ姿を見つめながら別の道を僕は歩んでいく。もう会うことはない人。今日もたまたま会っただけの人。明日からはいない人。

なのに、なんで。
なんで、こんなにも胸が苦しいんだろう。

「すきだよ……っ、Aちゃん、」


さよなら、好きな人。





💛

「本当におめでとう」

言いたくない言葉。伝えたいのはこんな言葉では無いのに、この場では不釣り合いな言葉は言ってはいけない。

俺と一緒になって欲しかった。
俺と愛を誓ってほしかった。
俺が、幸せにしたかったよ。

「これから、幸せになってね」


春風がキミをさらっていく。
さよなら、好きな人。





💚

「……、戻りたい、」

零れた本音は春風が遠くへ飛ばしていく。それと同時に何の変哲もない写真と共にストーリーを飛ばしてみた。

何か反応が来るかな。
気づいてくれたりすんのかな。
オレと、同じ気持ちになったりすんのかな。

「絶対ないじゃん……」


あぁ、……キミへの欠片が足りないよ。










【 彼side END 】

初恋をくれた人→←わがままを言えるなら



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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時

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