青い春を捧げた人 ページ1
❤️
「A」
愛おしい子。
名前を呼ぶ度に嬉しそうに笑顔で駆け寄る彼女の事が好きだった。「なぁに?」と柔らかな声で問いかけられる度に「呼んだだけ」という会話を繰り返す。
「もう、なにそれ」
「なに。だめだった?」
「だめじゃ……」
困るその顔も全部愛おしい。
🩷
「A」
声をかける度手を振ってこちらに駆け寄ってくる彼女。小走りで向かってくる姿が可愛くて、幸せを感じる瞬間でもあった。すごく幸せだった。
「ごめん、お待たせ〜」
「全然待ってないよ。今日もかわいい」
「っ、もう。やめてよー」
照れてる所も全部、可愛い。
🩵
「A」
学生時代に初めて出来た彼女。クラスの皆に冷やかしを受けるくらいにはラブラブで有名なカップル。周りの声なんて気にしたこともなかった。
「遅いよ。先に食べちゃうところだった」
「えー?待っててくれたくせに」
「ふふ。食べましょ?」
君しか見えてなかった。
💛
「A」
こちらを見ずに「んー?」と返事をする辺り、なにかに集中してても自分の声が届いているんだと嬉しくなる。でもイタズラ心も湧いちゃって、振り向かない彼女を抱きしめた。
「わっ?!なに!」
「何ってハグだよ」
「分かってるけどっ!」
もっとその顔よく見せて。
💚
「A」
そう耳元で囁けばいつだってびっくりした顔を見せてくれる。ちょっとマヌケなその顔に笑ってスマホを向けて彼女を残す。
「ちょっ、今の消してよ……!」
「えー?なんで。よく撮れてるって」
「嫌なのっ!」
何気ない会話も全部、特別に映っていた。
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える - あ、大好きな予感… (3月18日 21時) (レス) @page1 id: bc7069de6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月18日 19時