検索窓
今日:18 hit、昨日:9 hit、合計:2,251 hit

ページ35







 優しく、優しく彼女に問いかける。
 泣き虫な彼女は泣きながら「いやいや」と嫌がるばかり。



 スマホの検索結果で出た内容には、





 『本来持つはずのない恋愛の感情を抱いた場合エラーサインが出る』

 『放置をすると生活に支障が出る』

 『直す方法はただひとつ』

 『想いを伝えることで強制リセットする』





 つまりは、彼女との思い出が全て消えてしまうという事だ。





「……もう、カラダが上手く動かなくなってきてるんだ」

「っ」

「それなら最後に。ちゃんと。……Aに伝えたい」

「っ、……やだよ、……いなく、ならないでよ……っ」





 ……っ。……俺だって、嫌だよ。





 できることならこのまま彼女のそばにずっと居たい。
 記憶を無くす事のないまま、ずっと。



 けれど寿命のないこのカラダでは、それが難しいのだ。





「っ、私だってずっとずっと、そまちゃの事好きだったもん……!!」

「!」

「先輩に、アズサ先輩に聞いてたの、どうにか他に直す方法がないかって」

✦→←✦



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , KnightA , そうま
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。