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優しく、優しく彼女に問いかける。
泣き虫な彼女は泣きながら「いやいや」と嫌がるばかり。
スマホの検索結果で出た内容には、
『本来持つはずのない恋愛の感情を抱いた場合エラーサインが出る』
『放置をすると生活に支障が出る』
『直す方法はただひとつ』
『想いを伝えることで強制リセットする』
つまりは、彼女との思い出が全て消えてしまうという事だ。
「……もう、カラダが上手く動かなくなってきてるんだ」
「っ」
「それなら最後に。ちゃんと。……Aに伝えたい」
「っ、……やだよ、……いなく、ならないでよ……っ」
……っ。……俺だって、嫌だよ。
できることならこのまま彼女のそばにずっと居たい。
記憶を無くす事のないまま、ずっと。
けれど寿命のないこのカラダでは、それが難しいのだ。
「っ、私だってずっとずっと、そまちゃの事好きだったもん……!!」
「!」
「先輩に、アズサ先輩に聞いてたの、どうにか他に直す方法がないかって」
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時