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といいつつ、彼女がキッチンに立った姿なんてバレンタインを除いてほとんど見たことがない。
それも、バレンタインはほとんどお母さんの指導があって成り立っていたものだから心配だ。
「ねぇ、そまちゃ、休憩にしない?」
「さっきしたじゃん」
「もう1回! そしたら捗るかも!!」
「あっ、こら……!」
とたとたと可愛らしい足音を立てておやつを取りにリビングの方へと向かう彼女。まだ作業をはじめて1時間も経っていないのに、慌ただしい子だ。
「まあ、そういう所も……────、」
また、ムネが苦しくなる。
バレンタインの日以降ずっと。
彼女にトクベツなカンジョウを抱く度にこのムネが苦しくなる。原因が不明な為、修理のしようがないのだが早く異変は取り除かなければと思っていた。
「全く。こんなに広げて……。
一箇所ずつすればいいのに」
「……って、これ、アルバム?
懐かしい……Aが小さい頃のやつか……」
ひらり開いた思い出。
「────、!」
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時