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ゴンゴンと頭を正気に戻すために冷蔵庫に打ち付ける。
少々力加減を間違えてしまったが、青い液体が流れるだけで、直ぐに修復した。
あーあー、やっちゃった。
痕跡を消すためにティッシュで拭き取り、バチンと頬を叩く。
外からの衝撃に痛みなんて感じないのに、彼女を思う時だけ、なんて。どこか故障をしているのかもしれない。
「はあ、なにかしなかったらこのままずっと同じことしそう」
「よし。夕ご飯の買い出しにでもいくか」
暇な時間を弄んでいるとグルグル考えてしまうだけなので、着替えて外に出る。とりあえず必要な物さえ買えれば今は十分だ。
そう。考えないように。
気分転換に出た外の空気は冷たく、まだ冬の香りがしてる。この冬を終えると彼女と離れ離れだ。
寂しいなんて……、口にしちゃいけないのに……。
「────!」
耳に届いたアイらしい声。
聞き間違えるはずのないその声に振り返ると、会いたかった彼女と知らない男が並んでいた。
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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時