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「……と。掃除は……。まあこんなもんかなぁ」





 お母さんに言われたことを聞きながら家全体の掃除を済ませる。引越し準備のせいで捨てるものも多く出てしまった為、この大きなゴミ袋も今日のうちに外へ出しておかなければ。





「土曜日だし、燃えるゴミだけ……」


「言われてないけどやっとくか」






 3つの袋を持って家の前に出しておく。
 こうしておくと午後に回収してくれる。





「お昼ご飯は……、あー、これね」


「温めるだけみたいだし、起きてからでも……」





 冷蔵庫に用意されていた1人分のご飯。
 お父さんが起きたら用意すればいいので、一先ず言われていた仕事は終わってしまった。






「……」





 何もすることがないと何となく考えてしまうのは彼女のことで。距離を置こうと決めたばかりなのに後悔してしまう。





「はぁーー、ちょっと冷たすぎたかなー……」


「いやでも。喋ってたら絶対甘やかしたくなってくるから……」


「これでいい、これでいい。大丈夫、大丈夫」

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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時

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