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「家の人なら、別に恥ずかしがることないじゃん」

「恥ずかしくは無いけどー。……でも家にいた時みたいにゴロゴロしちゃうかもじゃん」

「家は落ち着く場所でもあると思うけどね?」

「……」




 少し考える素振りを見せる彼女。
 彼女なりに打開案を考えているみたいだ。




「そまちゃは、」

「ん?」

「……ずっと、ここにいる?」

「……え? ……何言ってんの。俺は、Aの幼なじみで、家はここじゃないでしょ」





 おかしな事をいう子だ。
 彼女とは兄妹でも親戚でもないのに、急に寂しくなってしまったのだろうか。



 そんな疑問を抱いていると、「そう、なんだけどね」と苦笑いをする。





「あー。寂しいからついてきて欲しいとか?」

「なっ。違うよー」

「本当に? Aって、結構寂しがり屋な所あるからな〜……」

「もーっ! 違うってば!」

「あ、こら。痛い痛い」





 柔らかいクッションといえどそんなに真上から勢いよく振り下ろすと痛い。





 まったく、手加減ってのを知らないんだから。

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作者名:Stellar | 作成日時:2024年3月4日 22時

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