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暇72「いーっていーって。いつも頑張ってんだろ、お前」
「それはなつくんも一緒でしょ!」
暇72「んーーー。……んじゃあ、最年少なんだから奢られとけ。ココア好きなんだろ」
「……こういう時だけ最年少って…。」
なつくんから受け取ったココアは、以前なつくんと出かけた際に俺が自販機で買った物と同じやつだった。その時なつくんはコーヒーを買っていて、「ココア好きなん?」と聞いてきたのを覚えてる。……好きって言ったの覚えててくれたんだ。結構前なのに。
なんとなく嬉しくなって、ココアを両手で握った。冬の寒さで冷たくなっていた手が熱いくらいのココアの缶を握ったことでジワジワとあったかくなるのを感じる。
「……ありがと」
暇72「どーいたしまして」
すち「……アキちゃんも中々に頑固だよねぇ」
「うるさい!すちくん何ニヤニヤしてるの!」
すち「いやぁ?兄弟みたいだなーって思って」
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こさめ「アッキー!」
「何?」
こさめ「雪降ってきた!」
こさめちゃんのその声に、俺だけじゃなく他のメンバーも空を見上げた。
月だけが浮かんでいる都会の真っ暗な空からは、確かにちらほらと雪が降ってきていた。東京のクリスマスに雪か…。なんか、久しぶりじゃない?ホワイトクリスマス、良いね。
こさめ「ホワイトクリスマスだ!」
すち「なんか特別感あるね」
みこと「はえー……こさめちゃんに言われるまで気付かんかった!」
暇72「くぁ……さっむ…」
いるま「ほら、立ちながら寝んなよ!」
空を見上げるメンバーを、なんとなく少し離れた所で見ていた。近くにベンチがあったから、そこに座ってさっきなつくんに貰ったココアをあけた。少しもぬるくなっていないココアは、冷えた体を芯からあっためてくれているような気がする
LAN「よいしょ」
「ん?らんくん?どうしたの?」
LAN「いやぁ…足疲れたから座ろうかなって」
「ふはっ、もう疲れたの?大丈夫?」
俺の隣に座ったらんくんは、片手に俺と同じココアを持っていた。多分買ったんだと思う。らんくんも甘い物好きだからな。
LAN「……こうして見るといいな、シクフォニって」
「え?」
LAN「いや。ちゃんとしたグループだなって」
らんくんの視線の先を追うと、やっぱり皆が居た。
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狐雪すぅ。 - とても良かった…✨秋月くんがマジで病んじゃう(ドッキリではない)とかって出来ます…?病んじゃうドッキリのメンバーが優しすぎて…見たくなってしまって… (4月6日 19時) (レス) id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
ワト - 続きも楽しみにしています! (1月17日 12時) (レス) @page25 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ - リクエストに答えてくれてありがとうございます😊私の誕生日と案外近くてびっくりしました‼️🫢これからも応援してます!ちなみに私の誕生日は2月9日です。暇72くんと一緒でとっても気に入ってるんです! (1月16日 22時) (レス) @page23 id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
ワト - リクエストです!アンプタックカラーズとコラボするお話を作って欲しいです! (1月3日 2時) (レス) id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ - クリスマス編もすごく面白かったです!質問なんですけど秋月くんの誕生日はいつなんですか?もしあるなら秋月くんの誕生日をシクフォニメンバーでお祝いするお話しを作って欲しいです! (1月3日 2時) (レス) id: 2e5d7514a6 (このIDを非表示/違反報告)
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