OFF ページ13
side:夢主
昨日のコラボについてツイートするのを忘れてたから、会社で文字を打つ。
さすがに仕事の合間にやるのはダメなんだろうけど、今日も徹夜になる予感がするし…()
「これやっとけよ、A」
『はい、分かりました。いつまでに提出すれば?』
「そんなことくらい自分で考えろ!!」
バンッと目の前に書類を置いてどこかに行った、会社のクソ上司。
おっと、クソとか言っちゃダメやね…クソに失礼や。
ぴく「A大丈夫?うわ、また量が凄いことに…」
『大丈夫っすよ先輩。ちょっと増えただけなので』
ぴく「ちょっとじゃないでしょ。無理しないでって言ったばっかなのに…いくつかやっとくよ」
『ありがとうございます』
僕の目の前から書類をいくつか取り、自分のデスクに向かった莉都先輩。
先輩は本当に優しい。こんな使えない僕にも、手を差し伸べてくれる。
今日は早く終わらせて先輩に何か奢ろっと。
「ねぇ見て、またよ」ヒソヒソ
「使えないのに白河さんにばっかり…迷惑って知らないの?」ヒソヒソ
「顔はいいけどあんな陰キャじゃ…ねぇ」ヒソヒソ
「アイツ、俺の仕事奪っといて出来ないアピールかよ」ヒソヒソ
「仕事どころか女も奪ってるって噂だぜ」ヒソヒソ
「男か女かハッキリしろよな…気色わりぃ」ヒソヒソ
はぁ、うるさいうるさい。聞こえない。聞こえてなくていい…僕だって分かってるし。
でも、先輩に少しでも恩返しするために僕は頑張ってるんだ。関わっていこうとしてるんだ。
あんな陰でしか悪口言えない奴らに惑わされんな。僕は僕だ。
…辛いなぁ。
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作者名:フィア | 作成日時:2024年1月26日 18時