第三話 ページ5
「忘れてなかったの?よかったぁ」
「ゆうくん、戻って来たの?え?」
「Aちゃん、気づいてくれなくて本当に焦ったんだよ?」
「ごめんね」
「なんか変わったね、Aちゃん」
「うん……まぁ、色々あったからね」
にっこり笑ってみる。
やっぱり笑顔は苦手だ。
どれだけ慣れていても、無理。
「ねね、どろちゃーん、その人だぁれ?イケメンじゃーん」
「あ、優里亜ちゃん」
酔っぱらているかのようなテンションでからんできたのは、学校で一番かわいいといわれている優里亜ちゃん。
私はちょっと苦手だ。
「どろ?」
あ、そっか。
私、あだ名はどろなんだった。
ゆうくんに、バレちゃった……
「そうそう。この子、どろって呼ばれてんだよ」
けたけた笑いながら、私と肩を組んだ優里亜ちゃん。
甘ったるい香水の匂いが、私の鼻をかすめる。
「何でだっけぇ?ミカが言ったから?ユミだっけ?アヤネ?ミズキだっけ?」
「あー、私も忘れちゃ、った……」
なんとなく優里亜ちゃんには逆らってはいけない気がする。
気づけばゆうくんは、無言で優里亜ちゃんをにらんでいた。
私が嫌がっていると思っていたのかな……?
大丈夫なのに。
私は、平気なのに。
「どろちゃんさ、歯切れ悪いよ。見ててイライラする。」
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美鳳(プロフ) - 狐雪すぅ。さん» 全制覇ありがとうございます!狐雪すぅ。さんの『好き』に刺さったなら幸いです (4月3日 7時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 全制覇!!まってこの小説好き…完結してからで申し訳ないですが、、マジで好きだこれ… (4月2日 20時) (レス) @page31 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - おもちさん» 完結できたのはみなさんのおかげです。本当に、ありがとうございます……! (3月17日 20時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - この話を見つけた時から更新されるのを待ってました!最後まで更新して下さってありがとうございます!!最後に全制覇しました! (3月17日 20時) (レス) @page31 id: 4a650b66d8 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - Reru osi@#さん» わ、全制覇してくれたんですか?嬉しいです…! (3月17日 16時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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