第十四話 ページ16
「ねぇ、Aちゃん?一緒にお昼、食べよ?」
「ごめん、私行くとこあるから。」
お昼も、休み時間も、登下校も。
一緒にいるのに慣れてきていたから、1人になるとなんだか寂しい。
また、戻ってきちゃったなぁ……
「Aちゃん?最近、なんか変だよ?大丈夫?」
「大丈夫、だから。」
そうしてまた
服の下には数え切れないほど痣と傷がある。
もう温泉には行けないね。
水泳の授業見学決定。
れる先生が音楽の先生で良かった。
「……って、いない!?」
いつもの場所に行くと、誰もいなかった。
ん?私は明日呪われんの?
「おーい、誰かいんの?……ってA?」
「れる、先生…?」
つい殴られると思って身構えたら、れる先生だった。
思わず安心して、座り込んだ。
なんか感づかれたかな…
「どしたん!?顔色めっちゃ悪いで?保健室行く?」
「え、そうですかね…大丈夫です。」
そんなに顔色悪い?
ってか、顔色が悪いだけで大げさじゃない?
「なんか、悩みとかあるん?」
れる先生が隣に座り込む。
……やっぱりいったら、駄目だよね。
「おいドロ!」
不機嫌そうなトゲトゲしい声が響く。
薄笑いしながら現れた優里亜ちゃんは、れる先生をみて真っ青になった。
「先生…?」
「あ、倉木さん。楽譜、なおしてくれた?ごめんなんやけど、第一音楽室じゃなくて第二音楽室に運んでくれる?」
「は、はい」
あー、それで不機嫌だったのか。
こりゃ明日はひどいことになるぞ。
「放課後、また相談室で話そか。立てる?」
立ち上がって私に手を差し伸べるれる先生。
れる先生はなんで、こんなに私に優しいのだろうか____
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美鳳(プロフ) - 狐雪すぅ。さん» 全制覇ありがとうございます!狐雪すぅ。さんの『好き』に刺さったなら幸いです (4月3日 7時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 全制覇!!まってこの小説好き…完結してからで申し訳ないですが、、マジで好きだこれ… (4月2日 20時) (レス) @page31 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - おもちさん» 完結できたのはみなさんのおかげです。本当に、ありがとうございます……! (3月17日 20時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - この話を見つけた時から更新されるのを待ってました!最後まで更新して下さってありがとうございます!!最後に全制覇しました! (3月17日 20時) (レス) @page31 id: 4a650b66d8 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - Reru osi@#さん» わ、全制覇してくれたんですか?嬉しいです…! (3月17日 16時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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