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第九話  ページ11

「おはよう、Aちゃん。」


ぽん、と肩を叩かれ声をかけられる。

振り返るとにこにこ笑顔のゆうくんがいた。


「ゆうくん!?おはよう。あれ、家こっちだっけ?」

「Aちゃんに会いたくて遠回りしちゃった。ごめん、迷惑だよね…」


しょぼん、とうなだれるゆうくん。

そんな顔されると、罪悪感が…


「ううん。久しぶりに会えたんだもん、うれしいよ」


そう答えると、ふわっと笑うゆうくん。

女子より可愛い…

なんかずるい。


「ねえねえ、Aちゃんは何部なの?」

「私?帰宅部だよ。興味ある部活なくて。」


嘘です。

いじめが怖くて学校から少しでも早く帰りたいだけです。


「そっか…じゃあ、ゆうさんも部活入らないでおこうかな。」

「でもゆうくん、色々やりたいことあるんじゃないの?昔も確か運動神経良かったし頭も良かった気が…」

「そんなことないよ。それに…」

「?」


不自然なところで言葉を区切ったゆうくん。

歩いていた足も止め、

どうしたんだろ…?

不思議に思ってゆうくんの顔をのぞき込むと、パッと頬を包まれた。


「ゆうくん?」

「Aちゃんと、こうやって一緒に話すことが出来る…でしょ?」

「〜っ!」


顔に熱が集まっていくのが分かった。

ゆうくん、普段は可愛いのに不意にカッコいいんだから…


「Aちゃん?照れてる?」

「…照れてないっ!ほら、早く学校行こう、遅刻するよ」


ゆうくんの手を握って走り出した。

なんか、昔に戻ったみたい…



















パシャッ

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くに


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作品ジャンル:恋愛
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美鳳(プロフ) - 狐雪すぅ。さん» 全制覇ありがとうございます!狐雪すぅ。さんの『好き』に刺さったなら幸いです (4月3日 7時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 全制覇!!まってこの小説好き…完結してからで申し訳ないですが、、マジで好きだこれ… (4月2日 20時) (レス) @page31 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - おもちさん» 完結できたのはみなさんのおかげです。本当に、ありがとうございます……! (3月17日 20時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - この話を見つけた時から更新されるのを待ってました!最後まで更新して下さってありがとうございます!!最後に全制覇しました! (3月17日 20時) (レス) @page31 id: 4a650b66d8 (このIDを非表示/違反報告)
美鳳(プロフ) - Reru osi@#さん» わ、全制覇してくれたんですか?嬉しいです…! (3月17日 16時) (レス) id: de23fecbd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美鳳 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2023年4月29日 12時

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