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「もう、やめたら？」
「え？･･･」
「今の仕事。」
「ばぁうくん、なに言ってるの？」
「え？」
「え？」
抱きしめあっていた体を
少し離して、顔を見つめ合う私たち。
「ばぁうくん。」
「？」
「新しい職に就くのって結構大変なんだよ。」
「んん、そっか･･･」
「ふふっ･･･」
今日のばぁうくんはなんだか可愛い。
今まで我慢してた分を全部甘えてくるみたいに
とっても素直で･･･。
年下の可愛い犬系彼氏みたいだ。
でもそれはほんの数分の話で。
「でもやめろ。今の仕事。」
「え？」
「仕事押し付けるような先輩とか」
「うん、」
「簡単に後輩に手出すような先輩とか」
「うん、」
「そんな奴らがいる所に行ってほしくない。」
「う、うん、私もそうしたいよ？でも･･･んっ、！」
すぐに狼に変わって。
口を噛まれるような感覚の
気持ちのいいキスを
角度を変えて何度もされる。
「はぁ･･･ばぁうく、･･･いっ、！」
ばぁうくんの唇は
次第に唇から首筋へと渡って
私の首には赤い跡が残る。
「お前は俺のものだから。」
「･･･へ？」
「俺が管理してもいいよね？」
「それは･･･どういう、意味？」
「ふっ、一緒に新しい仕事探そうってこと。」
お前ならすぐ見つかるよ。
ねっ？と微笑む彼の顔。
やっぱりばぁうくんは最強だ。
ばぁうくんがいればなんでも出来そう、
そう思わせる天才。
「ん。分かった。そうする。」
「よし、いい子。」
「ばぁうくん･･･昨日はごめんね。」
「うん･･･俺もごめん。」
「あと･･･ありがと。」
「ん。」
おいで。と言ってくれる
彼の腕の中に飛び込んで幸せを噛み締める。
「ねぇ、まだ俺、誕生日プレゼント貰ってない。」
「あ、そうだっ！ちょっと待ってて、」
「やだ。待てない。」
「えっ？、わぁっ、」
「今すぐ欲しい。」
「え、でも抱きしめられてたら私、なにも･･･」
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作者名：tno.. | 作成日時：2024年3月13日 22時
